イングランド・プレミアリーグ 第29節NEWCASTLE UNITED 1 - 3 BOURNEMOUTH(得点者)
NEW 80' アジョゼ
BOU 28' O.G(S.テイラー)、70' キング、89' ダニエルス
ニューカッスルにとっては残留を賭けたホームでの一戦。
前節同様レギュラーCBの二人(コロッチーニ、ムベンバ)を欠いた状態で迎え、キャプテンマークを巻くのも引き続きシェルビー。
ボーンマスは前節セインツに2-0で勝利し、公式戦5試合連続勝利無しの悪い流れを断ち切って今節を迎えた。
しかし、勝利の代償としてアーターを負傷で欠くこととなり、古巣対決となるゴスリングが代役を務める。
ちなみに、前回対戦では終始ボーンマスにペースを握られながらも、アジョゼの1ゴールをエリオットのスーパーセーブ等で守り切り、ニューカッスルが薄氷の勝利を掴んでいる。
さて、試合の方は前半27分に不運な形で動いた。
右SBの裏に抜け出したキングのグラウンダーのクロスに対し、S.テイラーがスライディングでクリアを狙う。
しかしボールはテイラーの右足に触れたあと、転がってはいけない方向へ転がってしまう。
さらに前半30分に左SBダメットがMFアニータと交代。
どうやら打撲の負傷をしていたようで大事には至っていないようだが、失点直後という嫌なタイミングでゲームプランの変更を余儀なくされる。
後半になると先発FWリヴィエールに替えてミトロビッチを投入。
69分にはシソコに替えアーロンズを投入し、はやくも3枚の交代カードを使い切る。
しかし、その直後の70分にキングのゴールで痛恨の2失点目。
ボーンマス得意のワンタッチでの崩しで、最後はキングが沈めた。
この時点で、セント・ジェームズ・パークに駆けつけたジョーディー達は席を立ち始める。
その後シェルビーのパスに抜け出したアジョゼが沈めるも、終了間際にダニエルスにトドメを刺される形で終戦となった。
ボーンマスは連勝で勝ち点35の12位に着けた。
18位ノリッジに11の勝ち点差を付けており、残留ラインと言われる勝ち点40を目前にしていることから、降格の危機をほぼ脱した状況といえる。
一方ニューカッスルは3連敗で、順位は変わらず19位。
今年に入ってから未だ2勝しか出来ておらず、残留争いをするクラブと多く対戦を残してはいるが、向上の兆しが見えない今の状況では不安は大きい。
また、解任の噂があったマクラーレン監督だが、この敗戦を受けて
直ちに解任されることはないようだ。
ただ、後任候補の名前も多く取り沙汰されており、首元が寒い状態は依然として続くだろう。
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試合終了後のブーイング、物凄かったですなぁ。
試合中には"you’re getting sacked in the morning”とか“Steve McClaren, you’re taking us down"なんてチャントがこだましてたとか。
まあ監督の話についてはひとまず鄧小平の尖閣問題に関する対応よろしく棚にあげておいて、一つ失点シーンの解説ごっこをやりたいのでお付き合いを。
これは2失点目、キングのゴールの直前のシーン。
FWのグラッバンに楔が入ったので、CBのラッセルズが対応する。
グラッバンはワンタッチでリッチーに落とした、紫の矢印の方へフリーラン。
キングに対してはテイラーが付いているが、画面一番奥のヤンマートがボールウォッチャー気味になっている。
このとき、ピューに対するマークがルーズになる。
ここでテイラーはピューへマークをスイッチするが、ラッセルズはグラッバンをマークしているのでキングがフリーに。
リッチーもワンタッチでラストパス、あとはキング、悠々ゲットォォー。
失点の直後、テイラーがヤンマートを叱責する場面があったが、前述のピューに対するマークについてのことが原因であろう。
と、まあこのように解説のしようがある守備崩壊はまだいい方。
最初のオウンゴールなんてコルバックのプレゼント・パスから始まったわけで、こんなもん言葉にできない・・・・・小田和正です・・・。
LaLaLa LaLaLa...
落ちる筈のない二部に落っこちる
いのち尽きてゆくように
ちがうきっとちがう Geordieが叫んでる
新戦力 生かしきれなくて
また 無益な補強繰り返す
こころ哀しくて 言葉にできない
LaLaLa マクラー LaLa LaLa....
LaLaLa.... プレミア 残りたい
ともかく、マクラーレンのクビが繋がる運びとなっている一方で、モイーズ、ロジャース、果てはペジェグリーニやベニテスなんていう
余りもののプレミアで経験のある大物の名前も後任候補として出てきているわけですわ。
スワンズやチェルシーは監督を代えたところから調子を取り戻してきてるわけで、「SackMcClaren」を求める気持ちがはやるのも分からないではないが、去年カーヴァーでああいうことになったばかりだし、降格した08-09シーズンだってシアラーは瀕死のチームを蘇らせることはできなかった。
実は、クラブOBのミック・クインやファウスティーノ・アスプリージャがこんなツイートをしてんです。。。こういう空気をもちろん監督自身は受け止めてるんだろうけど、チーム全体がどう受け止めてるかどうか。
去年のこの時期は9連敗という地獄の真っ只中で、選手も些細なプレイでカリカリしたり、あるいは集中力を欠いたりということが多かった。
「ウィリアムソンはわざと二枚目のカードをもらって退場した!」なーんて事件も記憶に新しいでしょうが、とにかく滅茶苦茶だったね・・・・・。
ただ、マクラーレンはバカーヴァーなんかよりもベテランだし、割と悪童揃いのチームを何とかまとめ上げてる雰囲気はある。
ミトロビッチなんかだいぶ懐いてるしねぇ。
英国人監督は練習で戦術のディテールまであんまり指示しないんだけど、その代わりとにかくモチベーションを上げるのがうまいと誰かが言ってた。誰かが。
例えば今月はタイン・ウェア・ダービーとか控えてるわけで、うまくそのへんにモチベーションを持って行って弾みに出来れば、まだまだ光は見えると思う。
そういう意味で俺は一応、今月いっぱいはマクラーレンを支持しようかなぁとは思う。
「絶望の響きが聴こえる」なんぞという暗いタイトルを付けてしまったが、あえてここは耳を塞ごう。
知らんふりをしよう。
愚直に声援を送り続けよう。
そんな気持ちです。